vol.13 ●カウントダウンでHappy New Year!! 〜1〜
 
Fat Tuesday Air Line
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あっぱれハーレム、へっちゃらニューヨーク!!


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タイムズスクエアのカウントダウン。
新年を迎えた瞬間を撮影したのがこの写真。

このときの感情を表すなら、
「きゃ〜ぁ!! 」という表現が一番最適かもしれない。
空から金や赤の紙ふぶきがきらきらと振ってきて、
それはもう興奮のるつぼ! 

今年は絶対いいことが起こるに違いない!いや、
そうなる、そうさせる、そうさせてみせる!
タイムズスクエアの真ん中で愛と幸せ祈願を叫ぶ!

タイムズスクエアのカウントダウン。
それは、かなりの忍耐力を要する。
私もこの日は、ルームメイトのIちゃんがいつも遊びに行っている
カウントダウンファンサイトのメンバーで参加するというので、
まぜてもらった。
前日に顔合わせをし、必要なものを買い、集合時間を打ち合わせ。
翌日は朝10時半に「マリオットマーキースホテル」に集合して
ランチを取り、さらにトイレもしっかり行っておいてから、
午後3時、いよいよ会場での場所取りを開始した。
前日に買い込んだのは、地面に座るための分厚いクッション、使い捨てカイロ、チョコやクッキー、デニッシュなどの甘いおやつ、そして小さめのバッグ。とくに、テロ直後のカウントダウンなので、警備も厳戒態勢! リュックなどは持ち込み禁止、鞄の中身もすべてチェックがあり、できるだけ小さなバッグでないと会場に入れないのだ。

午後3時。まだ会場は1/3ほどが埋まる程度。
私達は総勢約10名くらい。そのにわかカウントダウンチームは、毎年これに参加している夫婦を中心に、
日本からきた会社員やフリーター、現地に住んでる会社員や留学生などいろんな世代が集まっていた。
なかでも高校時代からアメリカに留学しているという大学生の女の子は、なぜだかやけに日本の芸能界に詳しくて
「和田アキ子と小林幸子がケンカしてるってほんと?」とか
「モー娘っていいよね〜」などと、私がニュースを見ていないあいだに起こったケンカ話からなっちの話題まで
かなり詳しく情報をチェック&リサーチ。日本の芸能界ってほんとにおもしろい!と彼女は心底そう語っていた。

午後5時15分。会場の入り口が閉められる。
そこから私達は、とにかく待つしかない。とにかく待つ。寒くても待つ。足の先の感覚がだんだんなくなってきて、
地面からしんしんと切れるような寒さが押し寄せてくる、独特の底冷えと戦う。

そんななか、午後8時になったら、急に音楽がかかり、カウントダウンが始まった。
「ええ!? もう12時??うそやん?ナンなん?」と思ったら・・・

練習。

そうなんですね〜。これから9、10、11時と毎回カウントダウン練習が行われるのです。
10時のカウントダウンは、正直「もうええやん・・・寒いねん」と、意識が遠のいていましたが、みなで
「寝るなぁ!!」と励ましあい、ともに寒さと戦う外国人と列車ごっこをしたりして走り回り、精神力とカラ元気で持ちこたえるのであった。そのときの気温マイナス6度。体感温度はマイナス12度。ひ〜。さぶっ。
か、顔が痛い・・・。

でも、11時のカウントダウンになると、NYにまつわる音楽がどんどんかけられて、会場がヒートアップしてくる。
すでに世界中に流されるテレビ中継のカメラもスタンバイOKで、いろんなスポットを映し出している。

会場ではソーセージのような形の青や赤の風船とカウントダウン仕様の使い捨てカメラ、アメリカ国旗、チアリーダーみたいなボンボンが配られた。全員にいきわたるわけではないので、かなりの争奪戦があちこちで勃発。
私も国旗意外はすべて手に入れたので、ボンボンと風船を振り回して周囲の人の頭にボムボムと風船を当てていたようだ。
すまん。でも楽しくなってきたんだよ。
スキー場にさえ行ったことがない私が、こんな寒さの中で8時間も我慢できたなんて、すんばらしいよ。
この足の感覚がなくなる寒さは、MCハマーの大阪城ホール公演の当日券を買うために並んだ時以来だよ。

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